2020/09/04 19:45

こんにちは、サカナコーヒーです。

ブログを読んでくださって、ありがとうございます。

今回は、コーヒーと酸味について少しお話します。

酸っぱいコーヒーはおいしくない?

コーヒー注文時の要望第1位は、ぶっちぎりで「酸味の少ないやつ」です
事コーヒーにおいては、酸味というものは非常に嫌われております。
これはひとえに、「酸化による味の劣化」というイメージが強いせいだと思われます。
要するに、酸っぱくなっちゃったということです。

「酸っぱい」のはおいしくないですが、「程よい酸味」のあるコーヒーはとてもおいしく感じます。

コーヒーはもともと、コーヒーチェリーという果実の種なのです。

このコーヒーチェリーの特徴がコーヒー豆の味や香りに影響を及ぼします。
果実の味は甘さ・酸味・香りによって主に表現されます。
ですので、高品質なコーヒーには、コーヒーチェリーの持つ酸味がコーヒーの個性として上手に表れるよう処理がなされているのです。
もちろん、酸味だけのコーヒーはおいしくないので、酸味だけでなくコクや苦み、甘みとなじんでいる事が大事です。


何故酸味のあるコーヒーが流行っているの?

一昔前のコーヒーは、あまり品質の高くないコーヒーを無理なく飲めるようにする為に、深めに焙煎してコーヒーの雑味や過度な酸味を抑える傾向がありました。

ところが近年、生産や流通、焙煎など、コーヒーに関する様々な技術が発達してきました。
それにより、新鮮で高品質な豆を、ハイレベルに焙煎できるようになってきました。
このことによって、コーヒーの個性というものが益々重視されるようになり、果実本来の香りや酸味を表現したい、飲みたいという風潮が広がっています。

酸味のあるコーヒーには賛否あると思いますが、この流れによってコーヒーの幅というものが広がったのは間違いないと思います。
本当においしいコーヒーは酸味があってもおいしい、むしろ、酸味を上手く表現する事で一層おいしくなる。
そんなコーヒーに出会うと、世界観が広がるかも知れません。

酸味の少ないコーヒーを選ぶ方法は?

とは言え、どうしても酸味が苦手!という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、以下を参考にしてコーヒーを選んでみると良いと思います。
深煎りを選びましょう
 煎りが深くなるほど、酸味が減少しコク、苦みが強くなります
引き目を細かくしましょう
 引き目を細かくするとコクや苦みを感じやすくなりますので、相対的に酸味を感じにくくなります。ただし、渋くならないよう調節が必要です。
ドリップの最初に「蒸らし」をしましょう
 コーヒーの味はざっくり言うと「酸味」「甘味」「苦味」「渋味」の順に出てきます。
 蒸らしをしっかりしないと「酸味」だけがでてきてしまいますので、蒸らしによって「甘味」や「苦味」を引き出してあげましょう。
 大体30秒~60秒が目安です。

以上、コーヒーと酸味についてのお話でした。
ご参考になれば幸いです。


サカナコーヒー