2020/09/18 22:35
こんにちは、サカナコーヒーです!
今日はコーヒーの味を安定させるコツをご紹介します。

1.コーヒーが抽出される仕組みって?
2.なぜ味が安定しないの?
3.味を安定させるコツは?
1.コーヒーが抽出される仕組みって?
コーヒーは、コーヒーの粉が水分にふれる事で、粉の中の成分が水分側に染み出ることで抽出されます。
コーヒーには様々な抽出方法がありますが、基本的にはこの仕組みには変わりありません。
この時に、主に以下の3つの要素によって抽出される成分に違いが生じます。
・粉の粒の大きさ
・粉と水分の接触時間
・水分の温度
もちろんコーヒーの種類や焙煎度によっても変わるのですが、複雑になるのでここでは割愛します。
2.なぜ味が安定しないの?
コーヒーの成分を決める要素は上に書いた3つの要素です。
コーヒーの味が安定しないということは、その3つの要素が変わってしまっている事が疑われます。
では、この3つの要素はどんな理由で変わるのでしょうか?
・粉の粒の大きさ
これはグラインダー(ミルとも言います)と言う、コーヒー豆を挽く機械によって変化します。
グラインダーの設定を変えれば当然変わりますし、粉が詰まっていたり、刃が摩耗したりしても変わります。
また、グラインダーの性能が低ければ粉の粒の大きさがバラバラになってしまいます。
この場合、同じお湯の中にさらされると、小さい粒からは強い苦みが、大きい粒からは過度な酸味だけが抽出され、そもそもおいしいコーヒーになりません。
・粉と水分の接触時間
接触時間なんて変わらないんじゃ?と思われるかもしれませんが、これが意外と変わります。
例えばコーヒーにお湯を注ぐ時、1か所だけに重点的にお湯を入れるとします。
この時、お湯が当たっている所のコーヒーはちゃんと抽出されます。
しかし、当たっていない所のコーヒーは、湿りはしますがうまく抽出されません。
コーヒーの粉が沈殿したり、片側に寄ったりしても接触時間の差は生まれてしまいます。
・水分の温度
ここまでこだわる方はあまりいらっしゃらないかも知れませんが、突き詰めれば温度も味に影響します。
2~3℃変わるだけでも、味の印象がガラッと変わってしまう事もあるのです。
3.味を安定させるコツは?
ここまで、コーヒーの味が変わってしまう理由を書いてきました。
では、コーヒーの味を安定させる為にはどうすればよいのでしょうか?
ここでも3つの要素それぞれについて解説します。
・粉の粒の大きさ
一番良いのは、高性能なグラインダーを買うことです。
家庭用では2~3000円の物から、数万円するものまで様々あります。
機械ごとの特徴もありますが、基本的には高価なものほど高性能で、粒の大きさが揃います。
しかし、そこまでお金をかけれない方が大半だと思います。
その場合は、設定が変わっていないかチェックしたり、こまめに掃除したり、刃の摩耗をチェックしたりしましょう。
もちろん摩耗していれば寿命なので交換しましょう。
サカナコーヒーでは、味に違和感を感じたらまずグラインダーを疑うようにしています。
・粉と水分の接触時間
イメージとしては、全ての粉がお湯の中で踊って、まんべんなくお湯にさらされているような感じです。
「の」の字を書くようにお湯を注ぐ、なんてよく言いますが、これは粉がお湯の中でうまく対流するようにしています。
うまくできない方は、スプーンでかき混ぜてもかまいません。
ただし、あえて一点に集中してお湯を注ぐ事を前提に設計されたドリッパーもありますので、注意が必要です。
お手持ちのドリッパーのメーカーが推奨する抽出方法を確認しましょう。検索すれば大体でると思います。
・水分の温度
温度計を使って温度を測り、毎回同じ温度でいれましょう。
温度計がない、いちいち測るのがめんどくさい、という方は、以下の方法でやってみてください。
・沸かすお湯の量を毎回同じにする。
・お湯を沸騰させる。
・毎回同じ量の水を差す
こうすれば、大体同じ温度でコーヒーをいれることができます。
沸騰したお湯をすぐ使ってもいいのですが、サカナコーヒーでは90℃前後を適温としています。
いかがでしたか?
皆様のコーヒーライフにお役に立てれば幸いです。
何か質問があれば、ショップ、各種SNS、メールなんでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。
以上